令和元年第26回嘉手納町議会臨時会が令和元年5月21日に開かれ、各議案が討議された。特に、米軍による女性殺害事件や道路交通法違反についての意見書や抗議決議が重要な焦点となった。
初めに、議長の徳里直樹氏は会議を開会し、議題の進行を行った。「日程第3の発議第29号」と「日程第4の発議第30号」は、在沖米海兵隊員による女性殺害事件に対する意見書及び抗議決議として、一括して議題に上がった。
當山均議員は、この事件の背景を詳細に説明し、事件が嘉手納町の地域社会に与えている影響について言及した。「この問題は、私たちの生活に直結している」とし、意見書の提出に賛同するよう強く促した。更に、事故の再発防止に向けた具体的な措置を求めた。志喜屋孝也議員もこれに同調し、米軍の規律を維持するための真剣な取り組みを強調した。
また、発議第31号及び第32号においては、米空軍兵等による道路交通法違反に対する意見書と決議が提案された。當山議員は、米空軍兵による相次ぐ道路交通法違反について厳しく指摘し、「このままでは重大な事故につながる恐れがある」と警鐘を鳴らした。この問題に関する意見書と決議も可決され、地域の安全に対する意識の高まりを示した。
引き続き、承認第1号で嘉手納町税条例の一部改正についての専決処分が提案され、国民健康保険税の改正内容が議論された。町民の負担を軽減する施策が求められる中、承認第2号では国民健康保険税条例の改正に関しても討議され、議員からの質疑が活発に行なわれた。特に、町民の生活に直接影響を及ぼす税制改正に対しては慎重な意見が多数寄せられた。
最終的に、議案第1号で一般会計補正予算の説明が行われ、コミュニティセンター建設に関する補正が可決され、議会の信任を受けた。議長は、今後の安全対策や地域防災の重要性について再度強調し、本会議を閉じた。