令和2年7月2日、嘉手納町議会臨時会が開会された。
今回の会議では、嘉手納基地内の危険物取扱施設での火災に関連する問題が主要議題となった。
議員たちは、火災の発生及び情報伝達の遅れについて強い懸念を示した。
特に、12番當山均議員が発議した意見書は、火災発生直後の米軍の対応に不満を表明した。
彼は、「基地周辺住民への情報提供が遅れたことに対し、強い憤りを感じる」と述べた。
この火災は、6月22日に嘉手納飛行場中央部で発生し、ほぼ全焼したものだ。
そして、火災直後、米軍は自宅待機や屋内待機を指示したが、地元自治体への連絡は遅延した。
また、「施設には次亜塩素酸カルシウムが保管されていた可能性があり」との指摘もある。
米軍は、この火災発生時において、塩素ガスの発生予測をしていたと思われるが、情報提供は鎮火後に行われたと説明されている。
消防活動そのものにも様々な疑問が残されている。
言及された発議第6号の抗議決議においては、火災の原因究明を求める内容が含まれていた。
また、迅速で正確な情報提供を求める意見に賛同する議員も多かった。
会議の中で、安森盛雄議員は、「米軍の情報提供の遅れが今後も続くようであれば、周辺住民の恐怖は続いていく」と強調している。
また、議員からの質疑もあったが、会期は1日間の確定し、討論が続けられた。
全体的に、議員たちは嘉手納基地の火災に関して厳しい姿勢を示し、今後の対応に向けた強い声を上げていた。
最終的に、意見書と抗議決議は原案通り可決され、開会は終了した。