令和4年度嘉手納町議会定例会が、3月2日に開かれた。
町長の施政方針を受け、令和4年度の一般会計予算案などが審議された。全体予算は107億7781万4千円で構成され、主に人件費や公共事業に充てられる。特に国民健康保険特別会計予算は19億7418万4千円であり、これは前年に比べ約2.7%の増加となる。
また、後期高齢者医療特別会計の予算は、2億7106万3千円で、高齢者向け制度の充実が図られている。この予算には保険料収入や留意金が含まれ、前年度比で472万2千円の増加が見込まれる。
さらに、下水道事業特別会計は4億424万2千円とされており、特に排水設備整備に注力する。
水道事業については、3億9808万8千円の収益を見込むが、こちらも従来の財源で補填しながら進行するとされる。
会議では、外来機の飛来に関する決議案が採決にかけられ、即決で可決される運びとなった。この決議は、航空機による騒音問題に対する強い抗議を示すものである。これにより、町としての立場を一層明確にする結果となった。
今回の議会ではまた、議員派遣の件や人権擁護委員の推薦についての報告もなされ、いずれも異議なしで承認された。議会の進捗は順調であり、今後の町政への影響が注目される。町民福祉の向上に向けた施策の推進も含め、議会が果たす役割はますます重要となっている。