令和3年6月10日に嘉手納町議会定例会が開催された。
会議では、主に「奨学金返還支援制度」と「生理の貧困」についての議論が行われた。特に、嘉手納町人材育成会が提供する学資貸与制度の利用者が33名であることが報告された。
また、奨学金返還支援制度について町長が初めて知ることがあったとし、この制度の利点を認識した様子が伺えた。この制度では、地方自治体や企業が卒業生の奨学金返還を一部負担できる可能性があり、嘉手納町でも実施に向けた調査を考慮する方針を示した。
さらに、議会では生理用品の不足についても話題に上がった。これに関して、金城博吉子ども家庭課長は現在の備蓄状況を報告し、災害時の備品として466人分の生理用品が確保されていると述べた。しかし、十分な量ではないため、今後の計画での増強を目指すとのこと。地域の生理の貧困に対する取り組みとして、学校での無償配布の検討が重要視され、近隣自治体の事例を参考にする方向で調査を続ける必要性が強調された。
また、高齢者向けのタクシー料金助成事業についても詳しい説明がなされ、年間72枚のチケットを交付していることが報告された。これまで利用者からの問い合わせは少ないものの、事業の効果と必要性について再評価する必要があるとの意見が出た。タクシー券があれば高齢者の移動が便利になり、日常生活の利便性向上に寄与していることが確認された。
このように、嘉手納町議会では多様なテーマについての議論が進められており、地域の実情に即した支援策や施策の強化が課題として挙げられている。