令和5年6月16日、嘉手納町議会の第24回定例会が開かれ、重要なテーマについて質疑応答が行われた。特に、公共駐車場の管理運営に関する宇榮原京一議員の質問が注目を集め、今後の方針に影響を与える可能性が示唆された。
宇榮原議員は、公共駐車場の経営に関する詳細を求めるとともに、経営方針の見直しを提案した。具体的には、嘉手納町の東駐車場、中央駐車場、そして再開発に関わる駐車場の管理状況が議論された。天久昇都市建設課長は、特に過去3年の駐車場の収支を踏まえた上で、全ての有料駐車場の料金体系を見直す必要があるとの見解を示した。
続いて、観光振興に関する議論が行われ、我謝治彦産業環境課長は嘉手納町観光協会設立の目的と評価について発言した。彼は、観光協会が嘉手納の魅力を広く発信し持続可能な観光事業を推進する役割を担っていると強調した。しかし、町民からの認知度が低い現状が課題であるとし、今後の活動の重要性を訴えた。また、観光プロモーション事業の概要や実績についても報告され、具体的な誘客目標を設定していることが述べられた。
水道行政についての質疑も行われた。又吉政勝上下水道課長は、経常収支比率が100%を下回っている現在の状況を報告し、料金改定の必要性を訴えた。特に、仕入れ水道単価と町民への供給単価の乖離について問題提起され、負担軽減の施策が求められた。
さらに、宇榮原議員は害虫防除対策についても言及し、松やデイゴの被害が広がる中での対策を求めた。問題の深刻さを訴えつつ、予防策としての施策実施を提案した。具体的には、地域住民が松への愛着を持ち、適切に育成することが重要であるとの考え方を示した。
最後に、法定外普通税やふるさと納税の導入について意見が交わされ、住民の自主財源確保のための検討が必要であるとされている。これに関し、新垣美佐税務課長は慎重な検討が必要としつつ、地方自治体での導入状況に留意する考えを示した。