令和5年10月30日、嘉手納町議会臨時会が開催された。
この臨時会では、米軍無人偵察機の嘉手納基地配備計画に対する意見書および決議が可決された。この提案を行ったのは、嘉手納町議会の當山均議員である。意見書では、配備の無期限性や具体的な負担軽減策が提示されていないことから強い懸念が表明されたとしています。
會議の中で、當山議員は無人偵察機の配備が基地の機能強化、および地域住民への負担増加に繋がるとして、政府方針の見直しを求める姿勢を強調した。彼は、沖縄防衛局からの説明が不十分だと指摘し、特に配備に伴う安全の懸念が払拭されていないことに対する地域住民の不安を代弁した。すでに発生した事故例を挙げ、危険性を訴えた。
また、意見書には、事故原因の公表や負担軽減策の早急な実施を求める内容が含まれており、地域住民の安心安全を守る立場からの要請が明記されている。加えて、議会としての統一した見解として、米軍無人偵察機の配備計画の見直しを要求し、地域住民の意見の反映を促すことが必要だと述べた。
これらの議案に対しては賛否があり、特に福地義広議員が賛成意見を述べ、嘉手納の歴史的背景を考慮しながら、基地機能強化への反対意見を強調した。議会では議案の賛成に多数の議員が挙手し、意見書は原案通り可決された。
この臨時会ではさらに、令和5年度嘉手納町一般会計補正予算や第三保育所の園庭整備工事の契約についても議論された。補正予算は防音工事にかかる経費を増額する内容であり、第三保育所の整備計画については、安全基準を兼ね揃えた遊具配置などが説明された。最終的に、全ての議案は原案通り可決され、議会は閉会した。