令和5年3月7日、嘉手納町議会で重要な議案が可決された。
この議会では、町道の認定や新たな野球場建設工事に関する契約が目立った。
最初の議題である「議案第70号」は、町道106号線の認定についてである。これは字水釜地内に新たに認定されるもので、周辺の住民からの整備要望が背景にある。天久昇都市建設課長は、「排水施設等が未整備で不便をきたしているため、町道認定を進める」と説明した。
質疑では、宇榮原京一議員が手続きの流れと用地取得の進捗状況を確認。天久氏は、町道認定後に用地を分筆し、買上げを行う計画であることを強調し、具体的な手続きを説明した。さらに、周辺住民からの意見も重視し、今後の整備に繋げたいとの意向を示した。
次に討議された議案には、嘉手納野球場建設工事(複数の請負契約)が含まれた。すべての工事は老朽化した施設の建て替えを目的としており、地域のスポーツ環境の向上が期待されている。テーブルには、総額43億以上に及ぶ契約が提案された。
特に、議案第71号から第77号では土木、建築、電気、機械設備の工事に関する契約が一括決定された。議案第73号と第74号では、野球場の建築工事がそれぞれ25億2,120万円と1億1,715万円の契約金額で承認を受けた。天久課長は、町民からの利用要望がある中、工事を前にあたるこの契約の重要性を認識していた。
なお、特に注目されたのは、商工会からの要請に応え、なるべく地元業者を活用したいとの方針であった。安森盛雄議員は地元企業の活用を促し、町長にその意向を確認した。町長は、商工会の要請を重視し、これまでの取り組みを述べ、引き続き町内業者の活性化を目指すと発言した。
このように、嘉手納町議会は、地域住民のニーズに応えた町道の整備及び、地域活性化の一環としての野球場整備に向けた具体的な取り組みを進めている。これらの議案の可決は、町の発展に寄与することが期待される。