令和5年第24回嘉手納町議会定例会が6月13日に開会した。
議会は7日間の日程で議論を行い、特に安全保障に関する請願や予算案について活発な意見が交わされた。請願第1号では、陸上自衛隊勝連分屯地への地対艦ミサイル部隊の配備および沖縄訓練場への兵たん部隊配備に関する内容が提出された。
「私たちの生命身体財産を脅かす全ての施策に反対」とする文言が、請願文に強く表現されており、町民の意見を代表する形で各議員がこの請願に対する支持を表明した。
當山宏町長は、基地問題をなおざりにすることはできず、定期的に発生するこれらの問題に対し真摯に向き合う姿勢を示した。議会では、過去の出来事や地域住民の不安を踏まえ、政府に対して強い姿勢で求め続ける必要性を訴える声が上がった。
他にも、議案第2号および第3号では、令和5年度の一般会計及び特別会計補正予算が提案され、観光振興や地域経済の活性化を図るための具体的な施策が取り上げられた。特に観光資源を活用した誘客促進策や地域商工業者支援に向けた施策には多くの賛同が得られている。
議会終了後、當山町長は「私たちの未来を守るためには、住民からの声をしっかりと受け止め、持続可能な町づくりに向けて全力を注いでいくことが必要」と述べ、議会の成果についての意義を強調した。