令和3年9月13日に開催された嘉手納町議会では、重要な議案が多数可決された。特に、塵芥車両の購入に関する追認議案や給料減額条例案が議論の中心となった。
町長の當山宏氏は、議案第19号について、昨年の契約が議会の承認を得ずに進められたことを深く反省し、再発防止を約束した。この追認議案は、予算を確保した上での塵芥車両購入を正式に承認するもので、取得価格は589万6,000円であると述べた。
さらに、當山町長は、自身と副町長の10月分の給料をそれぞれ10％減額するという議案第20号も提出した。この提案は、町の契約不履行に対する責任を明らかにするための措置であり、議員からも賛同が寄せられた。町長は「このようなことが二度と起きることのないよう、基本法令の遵守を徹底する」と強調した。
印鑑条例や税条例、固定資産税の課税免除に関する条例の改正も可決された。主に、デジタル社会形成のための法律整備や、最小限の負担で地域応援を促進するための改正内容が含まれている。
また、令和3年度の一般会計補正予算が可決され、議案第21号により1億6,836万8,000円が追加されることとなった。この予算により、民生費や土木費なども補強され、地域のインフラ整備や福祉向上が期待される。議会では環境整備や福祉施策の推進についても議論が進められた。
最後に、財産の取得に関する議案第24号と第25号も同様に可決され、地域振興施設の機能向上が図られることとなった。これにより、道の駅のリニューアルや体験センターの運営が充実する見込みである。議員たちは、今後も地域のニーズに応じた施策展開に期待を寄せている。