嘉手納町議会、比謝川自然体験センター条例を可決

令和3年6月14日、嘉手納町議会第4回定例会が開かれた。議題には、繰越明許費の報告や各種条例の制定、医療制度に関する陳情など多岐にわたっていた。特に重要視されたのは、嘉手納町比謝川自然体験センターに関する議案である。\n\nこの日、議会では嘉手納町比謝川自然体験センター条例が提案され、センターの設置目的や事業内容が詳しく説明された。建設経済常任委員長の照屋唯和男議員は、「このセンターは嘉手納町の自然環境を活用し、地域活性化に寄与するものである」と述べ、自然体験学習の機会を提供することの重要性を強調した。事業には地域の育成や情報発信を目的とした活動も含まれる。\n\nまた、井上裕一郎議員からは、センターの活用方法として町民の家との連携を図ってほしいという意見が出た。さらに、福地義広議員は文化資源や歴史も尊重する意義について言及。こうした意見が委員会の議論を活性化させた。\n\n次に、議案第7号の嘉手納町国民健康保険条例の改正が提案され、新型コロナウイルス感染症に対する傷病手当金の支給範囲が明確にする内容であった。町民保険課の町田優課長は、「国が特例的な財政支援を行うことから、支給額の変更はない」と説明し、特に影響を受けている町民への配慮を示した。\n\n議案第10号では町道の認定が提案され、嘉手納町字屋良に新たに整備される道路が議会で承認される見込みであることが示された。これにより、周辺住民の生活環境の改善が期待されるとのこと。\n\n一方、医療制度については、陳情第10号が提出され、高齢者の窓口負担が増加することへの懸念が示され、議会での趣旨採択が決定された。文教厚生常任委員長の奥間常明議員は、「医療経済において高齢者の負担軽減が重要である」と訴え、国政への意見書を出す必要性を訴えた。\n\n全体を通して、議会では地域住民の意見を反映させつつ、今後の政策について様々な議論が交わされた。その中で、特に観光振興政策の一環として進められる比謝川自然体験センター設置に対する期待が大きく寄せられている。