令和3年第2回嘉手納町議会定例会が3月4日に開催された。議題には複数の議案が含まれ、町道の認定や各会計補正予算の承認が主要な内容となった。特に議案第42号、令和2年度嘉手納町一般会計補正予算では、414万7,000円の補正を含めて、総額は125億8,350万5,000円となった。
議案の説明を行った我謝治彦企画財政課長は、今回の補正予算が民生、商工、教育などの各分野における施策に活かされることを強調した。特に、子育て支援や中小企業者への支援が目立ち、その中で、子育て世帯応援給付金事業費や商工費の経営支援事業費が含まれていると述べた。
また、議案第43号、令和2年度国民健康保険特別会計補正予算についても、町田優町民保険課長が説明。歳入における県支出金及び繰入金の減少、歳出における保険給付費の減が主な内容であり、調整が必要となっている。特に、委員からの質疑に対しては、未加入世帯や延滞金に関する具体的なデータ提供なども求められた。
続いて、議案第44号及び第45号では、後期高齢者医療特別会計及び下水道事業特別会計の補正予算が審議された。後期高齢者医療特別会計では、保険給付費と総務費の減少が話題となり、持続可能な制度運営のための見直しが必要との意見が多かった。下水道事業に関しても、流域の下水道整備の必要性が語られ、予算の重要性が強調された。
さらに、町道の認定に関する議案では、地域の防災課題を解決するための道路整備が提案された。自治体が主導するこの取り組みは、地域住民の安全を守る上で不可欠であるとの議論が展開された。一部の住民からの同意が得られていない問題についても、今後の丁寧な説明が求められた。
最後に、比謝川緑地自然体験センター建設工事の請負契約変更や旧中央公民館解体工事についての議案も審議され、特に解体工事に関するアスベストの取り扱いが関係者の間で強い懸念として残った。議会では地域住民の健康を守るための慎重な対応が再確認される一幕があった。