令和5年第21回嘉手納町議会臨時会が2月13日、嘉手納町議会議場で開催された。
議員らは、嘉手納基地での米軍機の騒音激化問題を中心に協議した。
会議では、特に発議第10号の意見書と発議第11号の決議案が重要なテーマとして取り上げられた。
當山均議員(基地対策特別委員会)は、最近の外来機の多発と騒音に対する影響を強調した。
1月には嘉手納基地に75機の外来機が確認され、騒音発生回数も増加している。
具体的には、嘉手納測定局での平均騒音発生回数が約54回、屋良測定局では約58回、兼久測定局では約40回となった。
これに対して、多くの議員が町民の声を受け止め、町民の生活環境に対する影響を真摯に受け止める必要があると発言した。
花城勝男議員は、嘉手納基地が戦後復帰後も基地負担が増大している現状を指摘し、外来機による騒音が住民の受忍限度を超えていると述べた。
また、米軍機による騒音事故の対策や、居住空間での飛行訓練の停止を求める声も上がっている。
公表された資料によると、騒音レベルが100デシベルを越す日もあり、町民の生活環境が脅かされている状況だ。
最終的に、両発議とも全会一致で採択され、町民の健康と安全を守るための措置が求められた。
この結果、嘉手納町議会は国に対し、騒音問題の改善と基地負担の軽減を強く要望した。各議員は、日米両政府の協力が求められると強調し、今後の対応に期待を寄せた。
今後も町民に配慮した基地運用がなされることが望まれるとともに、議員の取り組みが続くことが期待される。