令和4年12月12日に開催された嘉手納町議会第20回定例会では、複数の重要な議題が取り上げられた。議会の冒頭、議長の仲村渠兼栄議長は、出席議員の紹介を行い、会議が正式に開始された。
続いて日程第1の「会議録署名議員の指名」では、3番の仲村一議員と4番の志喜屋孝也議員が指名された。
日程第2の「一般質問」では、宇榮原京一議員が嘉手納公園の整備状況について質問を行った。公園は老朽化し、リニューアル計画に遅れが生じているが、天久昇都市建設課長は工事の進展状況を報告し、「嘉手納公園は現在、約半分供用開始の計画」と述べた。また、物件移転に関する課題についても言及し、「引き続き移転対象者との交渉を続け、協力を得る努力をする」と強調した。これに対して宇榮原議員は、地権者との協議の必要性を訴え、進行中の工事についての透明性を求めた。
その後、日程第3の「嘉手納町下水道事業の設置等に関する条例の制定について」と、日程第4の「嘉手納町個人情報の保護に関する法律施行条例の制定について」が提案された。又吉政勝上下水道課長は、「この条例は、下水道事業の公営企業会計への移行に伴うもので、財務諸表の作成が必須になる」と説明した。
金城悟総務課長は、個人情報保護に関する法律施行条例について「個人情報の取扱いを一元化し、透明性を高める」意義を強調し、質問者からの理解を得るための説明を行った。
また、議会内では、道の駅の駐車場問題や観光協会の体制についても活発な意見交換が行われた。石嶺邦雄議員は、道の駅の駐車場不足について具体的な解決策を提案し、観光施設としての利便性向上を求めた。行政側は周辺国有地の活用も視野に入れて検討する姿勢を示した。
議会の最後には、参加者一同で今後の具体的な対策や施策の推進が期待される中、会議が終了した。議長は「次回の議会でも引き続き積極的な議論を行っていきたい」と締めくくった。