令和4年第17回嘉手納町議会定例会が開催され、各議員から様々な重要な質問が行われた。特に、数名の議員から教育分野におけるICT環境の充実についての問題提起があり、議論が白熱した。
9番の新垣貴人議員は、GIGAスクール構想の重要性を強調し、ICT支援員の配置予算削減の影響についても言及した。新垣議員は「支援員はGIGAスクール構想の推進に不可欠であり、配置予算の確保を求める」と呼びかけた。これに対し、教育指導課長の池味勇氏は「パソコン指導員の増員を検討しており、必要人員の配置を調整する予定である」と述べた。一方で、現状の支援員の人数や授業支援に関する問題も説明し、限界があることを認識しているとした。「授業中に教師一人だけでは支援が不十分で、指導員の役割が重要である」とも強調した。
また、第6番の宇榮原京一議員からは、商店街の活性化に向けた具体的施策が提案された。彼は道の駅や比謝川自然体験センターとの連携による誘客策について言及し、「商店街への動線を結ぶための具体的な工夫を行うべきである」と訴えた。これに対して、産業環境課長の上地康夫氏は「観光協会とも連携し、周遊プログラムを検討していく」と回答した。
続いて、新垣議員は高齢者外出支援タクシーの助成事業についても調査結果を報告。令和3年度の利用実績が6,105件に達したことを踏まえ、事業の効果を評価した。
最後に、青少年センターの人員体制についても話題が上がり、現在の体制の見直しが必要であることが指摘された。特に、スクールカウンセラーや臨床心理士の配置を求める声があがり、「専門的な支援が求められる状況において、体制の見直しが急務である」と強調された。このように、様々な課題が議論され、次回の議会でも引き続きこれらの問題について取り上げることが期待される。