令和元年第32回嘉手納町議会臨時会が、10月28日に開催された。
会議では主に、MC-130特殊作戦機の部品落下事故と基地周辺の騒音被害に対する抗議が議題となった。
これを受けて、議会は意見書及び決議を一括して上程し、強い抗議の姿勢を示した。
発議したのは當山均議員で、被害の実態について詳しく説明した。特に最近、部品落下事故が発生し、正確な情報提供がなされたのは約1週間後であったとして、その遅延について強い不満を表明した。
この経過は、住民の不安を増大させる要因となったと強調した。
當山議員は、「米軍機の整備体制に疑問を感じざるを得ない」とし、今後の安全対策を求める発言を行った。
また、最近の訓練活動に伴う騒音の増加についても言及し、住民生活への負担を訴えた。今月の統計では、嘉手納地区で2,778回の飛行が記録されており、前年度と比較しても大幅に増加していることが示された。
このような現状から、発議第45号及び第46号では、以下の5項目が求められた。すべての航空機の整備点検、安全管理を徹底すること、事故原因を究明し、その結果を速やかに公表すること、住民上空での飛行訓練を禁止すること、外来機の飛来を中止すること、そして騒音防止協定の遵守を求めた。
志喜屋孝也議員も賛成討論を行い、米軍機からの落下事故の頻発を指摘した。その内容の一部は既に報道されており、町民はその影響に強い懸念を示している。
議会は意見書を可決し、町民の安全を守るための行動に出ることを決定した。
会議は午前10時に開会し、午後1時15分からは沖縄防衛局長への直接要請行動も予定されているとのこと。
また、その他の関係者に対しては郵送で対応する方針も示された。
これで本日の議題は全て終了し、会議は午前10時20分に閉会した。今後の動向が注目される。