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嘉手納町議会、基地騒音問題や空き家対策を議論

嘉手納町議会の定例会では基地騒音問題、空き家対策、AED設置状況、新型コロナ対策など、多様な問題が議論された。
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令和3年6月9日に開催された嘉手納町議会の定例会では、複数の重要な議題が取り上げられた。特に、嘉手納基地からの爆音や排気ガス被害に関する質問が多く寄せられ、住民への影響が懸念されていることが明らかになった。

福地義広議員は、基地からの騒音と排気ガスの現状を問うた。當山哲也基地渉外課長は、令和2年度の騒音発生状況を示し、屋良局や嘉手納局からの非常に高い発生回数を報告した。特に、外来機の飛来も増えており、住民からの苦情が615件に上るなど、深刻な問題として取り上げられた。更に、今後の対応については、騒音測定を続け、悪臭の発生状況を把握し、改善を求めていく意向を示した。

また、福地議員は、米軍基地に関連する爆音訴訟の現状についても言及し、前回の訴訟では賠償金のみの認定にとどまった事例を挙げ、改善を求める声が強まっていることを指摘した。當山宏町長は、今後も静かな環境を求める住民の声を重視し、適切な措置を講じていく姿勢を強調した。

空き家対策についての議論も展開され、特に町内の空き家を利活用するための施策が求められた。都市建設課長の天久昇氏は、嘉手納町の現在の空き家数が増加する一方で、相続問題や改修費用の負担がその要因として挙げられ、町が主体的に声かけを行い、制度の整備が必要であると発言した。

また、AEDの設置状況に関しても質問があり、公共施設への設置台数が42台であることが確認された。具体的な使用状況については、この5年間未使用であったことが報告されたが、適切な設置が進められていることが評価された。今後は交通弱者への配慮をさらに強化し、必要な場所への設置を推進する意向も示された。

新型コロナウイルス対策としては、ワクチン接種が進行中であることが言及されたが、優先接種対象外者への対応が求められたことに対し、町民保険課長は現在の方針を維持しつつも、新たな方法についても柔軟に検討していく方針を示した。さらに、経済的困窮世帯への支援策として、食糧及び生理用品の提供事業が実施される予定であることが報告された。

また、今後の男女共同参画に関する取り組みについても質問があり、条例の制定が求められる中、町長は現行の計画を基にした実施を促し、町民への周知を強化する考えを示した。

議会開催日
議会名令和3年6月嘉手納町議会定例会
議事録
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