嘉手納町議会の令和元年第28回定例会では、さまざまな重要な問題が取り上げられた。
特に一般質問では、備蓄品の管理体制や幼児教育の無償化、さらには米軍関係者の交通法違反についての討論が行われた。
備蓄品管理について、仲村一議員は町内の備蓄品の状況を質問し、「11施設に1万5,855食が備蓄されている」と金城悟総務課長が説明した。災害時に供給可能な備蓄の重要性が指摘された中、仲村議員は食品ロスの問題にも触れ、啓発活動やフードバンクへの提供についても提案を行った。この食料品の賞味期限の管理体制を強化することが求められた。
次に水釜護岸工事の進捗状況についても質問があり、天久昇都市建設課長は「昨年の台風での被害復旧工事は進められており、今後の工事の日程を確認中」と述べ、地域住民の不安を解消する必要性が強調された。
また、幼児無償化の影響についても議論が交わされた。上原学子ども家庭課長は無償化による市町村の負担軽減について「軽減額は現在精査中」とし、給食費の扱いについても言及した。食費が独立した負担になることを受けて、地域の教育環境をどう維持していくかが問われた。
さらに、米空軍の道路交通法違反についての報告もあり、當山哲也基地渉外課長は「最近の違反事例について確認している」と述べた。今後も継続して米軍側との話し合いを行っていく意向が示され、地域住民の安全確保を最優先とする方針が強調された。
こうした議論の中で、特に交通安全や子どもたちの安全確保に向けた具体的な措置が求められており、町民が安心して生活できる環境の整備が急務であることが確認された。充実したディスカッションが行われたことは、今後の政策形成において重要な基盤となることが期待される。