令和5年6月19日、嘉手納町において第24回嘉手納町議会定例会が開催され、様々な議題が取り上げられた。
主な議題の一つは「請願第1号」に関するもので、陸上自衛隊勝連分屯地への地対艦ミサイル部隊配備に反対する内容であった。この請願は、福地義広議員が紹介し、嘉手納基地問題に対する住民の強い懸念が表明された。金城利幸議員、総務財政常任委員長は、「沖縄が戦場になってしまう懸念がある」と述べ、地域の安全を守るためには必要な配備だとしつつ、請願は全会一致で不採択となった。
また、「令和4年度嘉手納町繰越明許費繰越計算書」においては、756万5千円の住宅防音空調施設維持管理費補助事業への繰越しが説明された。上地康夫企画財政課長が、なぜ繰越しが必要になったのかを詳細に述べた後、質疑は行われることなく報告が終了した。
議案「令和5年度嘉手納町一般会計補正予算(第2号)」についても重視された。この補正予算は、3億392万円の増額があり、特に民生費では価格高騰の緊急支援対策が実施される。上地課長による説明に続き、質疑なしの後、原案通り可決された。
さらに、嘉手納小学校の外壁塗装等改修工事についての議案が上程され、議会での質疑によって工事内容や施工方法が確認された。教育総務課の金城博吉課長は、外壁塗装の新たな工法を約30年が経過した校舎に適用する旨を説明し、質疑を経て原案通り可決された。
最後に、今後の議会運営や戦略課題に関する議論も行われ、具体的な提言などが提示されており、議会は活気あふれる討論が交わされる場であった。