令和3年3月23日、嘉手納町議会定例会が開催され、今期の議題には子ども議会の開催、教育における女性職員の登用、第三保育所の建設事業などが議論された。
最初に、子ども議会の開催について取り上げられた。仲村渠兼栄議長は、子ども議会が地域の子どもたちに創造力を育むことに加え、地域活動への参加を促す重要な機会であると強調した。議長は、近隣市町村との比較においても、嘉手納町独自の子どもたちの声を反映させることが求められていると述べ、教育委員会との連携が不可欠であるとの見解を示した。
次に、女性職員の登用についての進捗状況が報告された。金城悟総務課長によると、嘉手納町職員全体に占める女性職員の比率は66.9%で、管理職における女性比率は16.7%であるとのこと。これは、読谷村や北谷町と比較しても高い数字であり、町の取り組みの成果が示された。しかし、一方で管理職における女性の割合増加に向けた具体的な施策についての意見も出され、今後の戦略についての検討が必要であるとの認識が示された。
最後に、第三保育所建設事業に関する進捗が報告された。金城博吉子ども家庭課長は、既存の保育所老朽化のために、定員を130人に増やしながら新しい施設の整備が進められていると述べた。この計画では、地域支援事業として一時預かり保育も実施される見込みで、整備が進むことで地域における子育て支援が強化されることが期待されている。
全般を通じて、議員たちの間では、子どもたちへの教育の質向上や、女性の活躍推進に向けた取組みが高く評価される一方で、さらなる具体的施策の確立が求められている。議会の協力のもと、各課が連携し、嘉手納町の未来を担う子ども達と、地域全体の発展に向けてさらなる検討を重ねることが強調された。