令和2年12月14日、嘉手納町議会では定例会が開催された。
この日は、多くの議案が取り上げられ、特に補正予算が重要なテーマとなった。
主な議案では、嘉手納町の一般会計補正予算(第7号)が議論された。提案したのは我謝治彦企画財政課長で、補正内容として人件費の調整や新たな事業経費が含まれていることを明かした。具体的には、ふるさと納税の業務委託料、教育関連の工事費、福祉経費などが挙げられた。この補正予算により、歳入歳出がそれぞれ125億7,935万8,000円に上るとされている。
続けて、嘉手納町国民健康保険特別会計補正予算(第3号)や後期高齢者医療特別会計補正予算(第1号)についても審議され、主に歳入の増加が議論の中心となった。特に、高額療養費が増加しているとの説明があり、今後の見込みについては慎重な見方が求められた。
また、子ども医療費助成に関する条例の一部改正案では、未就学児から中学3年生までを対象に拡大することが提案された。金城博吉子ども家庭課長は、その意義を強調し、特に経済的支援が重要であると述べた。ことに、新型コロナウイルスの影響で家庭の収入が不安定になる中、この改正がもたらす意義は大きいと説明した。
陳情もいくつか提出され、特に日常生活用具給付に関する陳情では、障害者の支援範囲を拡大することが求められた。社会福祉の向上に対する期待が込められたこの陳情には、全員一致での賛成の意見が寄せられた。