令和5年第29回嘉手納町議会臨時会が11月27日に開かれ、重要課題が取り上げられた。特に、米軍のF-15戦闘機退役に伴う騒音問題について、厳重な抗議が行われた。
議会では、當山均議員が提案した意見書と決議が可決された。これにより、騒音発生が顕著に増加している現状が正式に抗議された。特に、F-35戦闘機の運用に伴い、地域住民への影響が増しており、騒音測定データがその現状を示す。
騒音データによると、令和4年11月から令和5年10月までの1年間で、騒音発生回数が実質的に増大した。屋良局では、前年比で2,742回も増加しており、これは町の測定によるものだ。また、深夜における騒音の状況も報告されており、特に不快感が指摘された。
討論中、安森盛雄議員は、これまでの要請に対する反応が乏しい点を問題視。當山均議員は、騒音データの提供がなされているものの、改善が見られない場合には再度意見書を提出することも検討すると述べた。議会では、住民の声を代弁し続ける姿勢が求められている。
このような背景から、米軍機の運用に関する苦情や訴えは、今後も続くことが予測される。また、予算に関する議案も審議され、会計年度任用職員の給与改正や、特別職の給与に関連する議案が一括で可決された。これらの改正は、国の人事院勧告に基づいており、職員の働きやすさを考慮したものである。
一方で、補正予算案も可決され、町民へ向けた各種サービスの提供が引き続き行われることとなる。議会では、住民の生活向上につながるような施策が求められており、今後の活動に期待が寄せられる。