嘉手納町議会の第35回定例会が令和元年12月12日に開催され、様々な議題が取り上げられた。中でも、公共施設における防犯対策と町道の管理状況に関する議論が注目を集めた。
特に仲村渠兼栄議員から提起された公共施設への防犯カメラ設置の必要性は、地域住民からの強い要望を背景にしている。昨年から今年にかけて発生した女子生徒を狙った事件が発端となり、地域で有効な対策を講じる必要があるとされ、住民からも「防犯カメラの設置を望む声が多い」と仲村渠議員は発言した。「防犯カメラの設置はプライバシーの問題も考慮しながら、早急に進めるべき」と強調され、安全な地域社会の実現に向けた取り組みの重要性を訴えた。
また、台風被害後の町道側溝の管理についても議論が交わされた。志喜屋孝也議員は、ネズミや雑草の影響を指摘しながら、「住民からの苦情に対応するための適切な処理が急務である」と発言した。天久昇都市建設課長は、「必要な清掃作業は進めており、次年度の予算でも対応を強化する考えだ」と答弁し、現状の把握と今後の計画について説明した。
さらに、教育の面では、英語検定料の助成についても議論があった。英語教育の重要性が高まる中で、「小学生への助成も考慮すべき」という意見が出ると、教育指導課長は「検討を重ね、将来的な方向性を見極めていく」と答弁した。
これらの議論を受けて、参加した議員たちは、嘉手納町の未来に繋がる具体的な施策を早急に実施していく必要性を強く認識した。住民の安全や教育環境の充実を図る上で、今後の施策の進展が期待されている。