令和2年7月30日、嘉手納町議会において臨時会が開催された。
本会議では、重要な議案がいくつか審議され、特に新型コロナウイルス感染症への対応が際立った。議案第10号、令和2年度の一般会計補正予算が可決され、2億2,885万8,000円の追加予算が承認される。主に子ども子育て特別定額給付金や、商工費において中小企業などへの支援が計上された。この内容について、我謝治彦企画財政課長は説明し、「今回は新型コロナウイルス対策に特化した各種事業を盛り込んでいる」と強調した。
続いて議案第11号として、国民健康保険税条例の一部改正についても承認された。この改正は、感染症の影響で収入が減少した国保加入者の世帯に対し、税の減免を行うものである。町田優町民保険課長は、「この改正により、納期限前7日を過ぎても申請が可能になる」と述べ、柔軟な対応を評価した。
さらに、議案第12号の防災行政無線デジタル化二期工事も可決された。金城悟総務課長は、「昨年度からの継続工事で、14局の更新を実施し、難聴地域の解消を図る」と述べた。また、議案第13号の防災情報システム整備工事も取り上げられ、こちらは2億4,970万円の契約が確認された。これにより、災害時の迅速な情報伝達が強化される見通しである。
最後に、議案第14号として航空機騒音自動監視システム装置の取得が議題に上がった。當山哲也基地渉外課長は、「既存機器の老朽化に伴い、新たに一局を追加し、従来の3局も更新する」と述べ、町民生活の質向上に貢献する意義を説明した。
本臨時会は、各議案が原案のとおり可決され、無事に終了した。