令和5年9月7日に開催された第27回嘉手納町議会定例会では、台風6号の影響に関する報告がなされ、議員から様々な質問が寄せられた。特に台風による停電や家屋の被害、さらに環境問題に関しての質疑が多く見られた。
まず、金城悟総務課長が台風6号により、住居や農業施設における具体的な損害状況を報告した。被災した家屋は数件あり、道路の冠水や損壊、土砂災害の報告はなかった。しかし、避難所を開設し、特に高齢者や障がい者に配慮した対応を行ったことが強調された。
次に、復旧作業の進行状況や今後の防災対策についても言及された。特に備えの重要性から、公共施設に発電機の設置が求められ、各避難所の整備が進められていることが報告された。また、アフターケアや心理的支援の必要性も語られた。今後、地域全体での災害対策が求められる。
次に、基地問題についての議論が行われ、環境問題に焦点が当てられた。特に、沖縄電力との連携を通じた調査を進める必要性が示された。過去の調査からも、基地の影響で疑わしい影響が確認されているため、立入調査の実施が求められた。また、嘉手納町の特有の問題に対しても、地域全体での連携を強化すべきとの意見が出された。
最後に、教育行政に関する議題が取り上げられた。教育長は「いい学校をつくりましょう」という理念を掲げ、心身ともに満たされた状態を目指す姿勢を強調した。具体的な施策として、子どもたちが自分のよさを自覚し、夢や目標を持つことの重要性が論じられた。学校内での多様なプロジェクトを通じて、子どもたちが能動的に参加し成長できる環境を整えていくとの意欲が示された。
地域全体での連携と新たな取組を通じて、町の将来を見据えた支援が求められる内容が多く見られた定例会となった。