令和2年3月25日に開催された嘉手納町議会定例会では、複数の議題が討論された。
議論の中心には、嘉手納町の成人式に関する見直しがあった。
仲村渠兼栄議員は、成人年齢が18歳に引き下げられることを受けて「二十歳の集い」として成人式を開催する提案を行った。
これに対して嵩本さゆり社会教育課長は、法律の改正に合わせた検討が必要であると述べた。
また、90%の対象者が成人式を20歳で行うことを希望しているというアンケート結果も紹介された。
次に、緊急通報メールシステム(じんじんメール)の運用状況について、仲村渠議員が発言。
彼は、メール配信の遅れによる影響を指摘し、迅速な情報伝達が求められていると強調した。
浦崎直哉教育指導課長は、配信スピードの改善を目指す方針を示したが、現在の手続きに課題が多いことを認めた。
また、町職員の夏の時差出勤制度についても提議された。
金城悟総務課長は、夏季の時差出勤が勤務環境の向上に寄与する可能性を認める一方で、業務上の混乱を懸念した。この点に関して仲村渠議員は、地域活動の参加を促すための具体的な取り組みが必要だと指摘した。
さらに、嘉手納葬斎場のリニューアルについての質疑もあった。
上地康夫産業環境課長は、現況を踏まえた維持管理を行う必要性を強調した。また、駐車場や手すりの改善を求める意見も出た。
議会の最後には、税金のスマホ収納導入に関する議論が展開された。
奥間勝美税務課長は効果を示しつつも、実施には関連する仕組みの整備が不可欠であるとの見解を示した。
今回の定例会では、嘉手納町のさまざまな施策について、活発な意見交換が行われた。議会終了後の意見交換会でも、これらの議題に多くの関心が寄せられ、町民の声を反映させた施策の展開が期待されている。