令和5年6月の嘉手納町議会定例会で、介護ボランティアの支援に関する議論が行われ、特に「介護ボランティアポイント制度」導入が話題となった。
介護サービスの需要が高まる中で、ボランティア活動を支援する施策を求める声が強まっている。嵩原妙子議員は、介護ボランティアの活動を地域で促進するため、ポイント制度の導入を強く希望した。
同議員は、東京都稲城市の事例を引き合いに出し、介護施設でのボランティア活動へのポイント付与が地域活動参加を促進することを示唆。稲城市では、年間最大5,000円のポイントが支給される制度があり、その効果が認められていると報告した。
福祉課の名嘉義広福祉課長は、ボランティア人数は100名で、94名がミニデイサービスの利用者であると答え、今後のボランティア確保に向けた取り組みを強化していく意向を示した。しかし一方で、ポイント制度の導入には不安の声も寄せられ、報酬がボランティア精神を損なうのではないかという懸念もあった。
また、若年層の参与促進策も議論され、特に町営住宅において管理人の報酬を見直す必要性が提起された。各地域の管理人が異なる戸数を担当しているにもかかわらず、報酬が同額であることに対して不平等感が生じている。また、移動販売車の巡回地域を見直し、買い物に困難を感じる高齢者に対する施策の充実が求められている。
防錆整備格納庫移設についての問題もあった。この計画に対して町民の懸念が強く、町は事故防止のためにも万全な措置を求める姿勢を示している。町長は、住民の不安に対してしっかりとした説明責任を果たす必要があるとし、住民説明会の開催を求める声もあった。