令和2年3月5日、嘉手納町議会は第39回定例会を開催し、いくつかの議案を審議した。
主な議案は、令和元年度の補正予算に関するものであり、一般会計では、歳入歳出それぞれ97億9,373万8,000円に変更する議案第57号が可決された。これにより民生費などに関連する予算が調整され、具体的には自立支援や保育システムにかかわる費用が計上されている。
特に民生費においては、自立支援給付費と保育支援システム機器の購入などが含まれており、人々の生活支援と保育環境の整備が重要視されている。企画財政課長の我謝治彦氏は、今回の補正予算について「予算の確定や最終見込みをもとに、効率的な資金運用を図る」と述べた。
続いて、議案第58号、国民健康保険特別会計補正予算が審議され、歳入歳出061万7236円に増額。特に保険給付が見込まれ、町民にとって良好な医療サービスを提供するための補正である。また、議案第59号の後期高齢者医療特別会計補正予算についても合意がなされ、補正後の総額は2億6,139万7,000円に設定された。
議案第60号では、下水道事業特別会計補正予算が733万4,000円減額され、財政調整が行われた。この中で、使用料の増加が一因となり、全体的な会計管理の強化が図られる。地域の生活基盤を支える施策が強調された。
最後に、比謝川緑地広場整備工事に関する議案第77号が議決され、契約の変更が承認された。特に、隣接する沖縄県発注の工事との重複を避けるために調整が行われ、その過程で県の工事が優先される形となったことが明らかにされた。担当課長は「事前の協議を進め、工程を最適化した」と説明を付け加えた。
町長は、審議の進捗を受け、議会が実施する補正予算策定について「地域のニーズに応えられる予算計画を目指したい」と発言した。議会は総じて地域住民の生活の質向上を目指した施策を受け入れる姿勢を見せ、この日の結論に達した。