令和2年7月14日、嘉手納町議会臨時会が開催された。
議題として米軍による嘉手納基地でのパラシュート降下訓練に抗議する意見書と決議が上程され、討議が展開された。
特に、當山均議員は「今回の降下訓練は例外的な場合に限られている」と強調するものの、具体的な説明がなされない中での訓練実施は不満が残るとの声を挙げた。この訓練は、7月9日午後3時50分頃から8時頃にかけて行われ、21人の兵士が参加した。地域住民への影響を考慮し、事前説明が必要であるとする意見も多く寄せられた。
意見書では「住民の平穏な暮らしを脅かす」と訴え、加えて米軍が伊江島の悪天候を理由に嘉手納での訓練を強行したことに対する怒りが表明された。該当する発議第7号では、特に「例外的措置」の判断基準を明確にし、同様の訓練が今後行われないよう求める姿勢を見せている。
また、志喜屋孝也議員からは賛成意見が発表され、住民不安を解消するために「定期的な説明を米軍と日本政府に求める必要がある」との見解が示された。議会側は、米軍に対し「住民の感情を真摯に受け止めること」を強く要望し、意見書を政府関係機関へ提出することを決議した。
このように、嘉手納町議会での討議は、地域の安全と平穏を尊重した形で進行中であり、米軍の訓練実施に対する適切な対応が求められている。次回の行動としては、意見書提出後に、関係者に対して要請行動を行う予定となっている。