令和5年第22回目となる嘉手納町議会定例会が、3月8日午前10時から開幕した。
議題の中でも特に注目を集めたのは、令和5年度嘉手納町一般会計予算の採決である。管理費や維持費に大幅な増加が見込まれる中、議員たちは、数多くの質疑を通じて、予算の内容について深掘りしていった。
特に、花城勝男議員は、臨時財政対策債の計上について具体的な数値を示しながら発言した。「令和2年度の借入れ予定額が高すぎることに懸念を示しました。過去の債務状況と実績に照らし合わせ、今後は計画を見直すべき着目点があるのでは」と告げた。
我謝治彦企画財政課長は、質疑応答において、「債務については、年度ごとに予測が難しく、年度によるばらつきが生じる」と答弁し、今後の課題として債務の管理体制を強化していく必要性を強調した。
また、福地義広議員は、国有提供施設等所在市町村助成交付金の増加について質問した。彼の質疑を受け、我謝治彦企画財政課長は、「評価替えの年において、取得することになったため、数年ごとに見直しをしながら要請を行っている」と明言。今後も適正な予算計上が求められるとした。
新型コロナウイルス関連の施策に関する報告もあり、宇榮原京一議員からも意見が出され、地方税減収補填特別交付金についての認識が問われた。詳細な説明が求められる中で、我謝企画財政課長は、減収補填の明確な基準について言及し、厳しさを訴えた。これらの新たな地域振興策が、町民の生活圏にどのような影響をもたらすかが注目される。
都市建設課からは、兼久体育館の解体工事の発表もあり、工事期間中の利用者への対応策が示された。教育部門では、学校の光熱水費急増を背景に、各小中学校の光熱費予算についても議論が活発化し、光熱費増加の理由は電気料金の上昇と使用状況の変化が影響しているとの説明があった。
今後の定例会では、採決された予算案が実際に適正にご利用され、町民の生活向上につながることが期待されている。さらなる地域活性化に向け、市の幅広い施策が注目される。