令和4年9月27日、嘉手納町議会では第17回定例会が開催され、重要な議題が次々と取り上げられました。
議会では、令和3年度の各決算認定が行われ、認定第1号から第5号までの決算が全会一致で認定されました。特に、一般会計歳入歳出決算については、総務財政常任委員長の金城利幸議員が「今回もコロナ禍の影響を受ける中、各課からの活発な質疑があった」と述べ、透明性のある予算執行が求められています。
また、予算補正についても重要な議論が交わされ、一般会計補正予算第4号が347万5千円の増額補正にて可決されました。企画財政課長の我謝治彦氏は、この補正予算の目的として屋良東部地区の地域振興施設の指定管理料を挙げ、期待される効果について強調しました。
新たなテナントの入居が決まりつつある道の駅かでなについても議論が進み、安森盛雄議員は、テナント料の減額を市場価格に合わせる必要性を訴えました。また、道の駅駐車場の増設についての要望も集まり、観光客のスムーズな受け入れ体制の整備が求められています。
一方で、陳情として提出された「すべてのケア労働者の処遇改善を求める陳情書」は、多くの支持を集め、採択が決定されました。ケア労働者の処遇に関する現状は依然として厳しく、委員長の照屋唯和男議員は「改善の必要性が高まっている」と述べ、この問題に対処する意義を強調しました。政府へ向けての意見書も同時に提出され、議会の意思を示す機会が持たれています。
このような議論を経て、喫緊の課題が整理され、嘉手納町議会は地域の課題解決に向け、着実に歩を進めています。今後も町民の声に耳を傾け、必要な施策を推進する姿勢が求められるでしょう。