令和元年第31回嘉手納町議会定例会が9月6日、嘉手納町で開催された。議会では、学校給食に関する一般質問が行われ、特に民間委託後の給食の質や経費について議員からの意見が相次いだ。
4番宇榮原京一議員は、「学校給食は児童生徒の成長期における重要な栄養源であり、質が向上しているのか確認したい」と述べた。金城睦和教育総務課長は、委託を受けた業者による調理体制や経費の変化について答弁。平成27年度と比較し、人件費は約1/3に減少した一方、委託費は約15倍増加したと説明した。
また、議員は、「残飯の量がどのように変化したのか」を問う。課長によると、学校給食の食べ残しは小学校では約9%、中学校では約14%と改善が見られる一方、課題が残るとした。
次に宇榮原議員は、食べ残しを減らすための取り組みとして、食育の重要性を強調し、給食時間の指導方法についても質問。金城課長は、地域の農産物を積極的に使用し、地産地消を推進している点を挙げた。さらに、食物アレルギーに関する調査や、児童生徒への配慮についても説明が求められた。
一方、民生委員の担い手不足に関する発言もあった。徳里直樹議長は、近年の少子高齢化に伴い、支援が必要な地域住民に対する民生委員の役割の重要性を訴え、「地域福祉の担い手確保を地方自治体としてどう支援するのか」と尋ねた。その後、福祉課長は、民生委員の活動の確保に向けた具体策について言及した。
最後に、プラスチックごみ問題についても議論がなされた。県内の創意工夫による具体的な取り組みについて提案があり、さらなる広報活動の強化を求める声も上がった。
嘉手納町の今後の施策や方針が多岐にわたる中、議員たちは地域活性化と町民の生活の質向上に向け、引き続き議論を重ねていく必要性があると強調した。