令和3年3月24日に行われた嘉手納町議会定例会において、米軍機の騒音激化に関する意見書と決議が可決された。
この会議では、嘉手納基地における最近の騒音問題が中心課題となった。特に、3月15日から18日の間における騒音データが提示され、当該期間中の屋良、嘉手納など各測定局からの爆音回数が前年同期比で大幅に増加していた。関連発言を行った11番の當山均議員は、騒音が町民生活に与える影響を強調し、訓練の実施を自制するよう米軍側に求める意向を示した。
また、発議第26号として提出された意見書について、賛成討論を行った花城勝男議員は、騒音の影響で地域イベントが妨げられたことを訴えた。安森盛雄議員は、国会議員が指摘した「嘉手納基地の殺人的爆音」にも言及し、住民生活を脅かす状況は看過できないと述べた。
意見書では、米軍に対し1、騒音防止協定の遵守、2、嘉手納基地の負担軽減に向けた具体的取り組みの実施、3、CV−22オスプレイの飛来中止を強く要求している。この意見書及び決議は、参加した議員全員の賛成により可決された。
続く日程では、令和2年度一般会計補正予算に関する議案や、新年度の一般会計予算の審議も行われ、全ての提案が原案通り可決された。特に新型コロナウイルスワクチン接種体制確保に向けた取り組みが重視され、町民生活を支えるための財源確保が求められた。
その他、議会の運営に関する規則改正や、特別委員会の設置に関する決議もなされ、議会活性化や環境問題に対する調査が今後の課題として挙げられた。
以上の経過から、嘉手納町は米軍機による騒音問題に対して、町民の生活と安全を守る立場から一層の取り組みを続ける意思を示している。