【9月6日の嘉手納町議会定例会】にて、主要なアジェンダが議論され、特に注目されたのは嘉手納町北区再開発ビル建設の進捗状況である。このプロジェクトの進展は、町民からの期待と共に多くの課題も孕んでいる。早速、安森盛雄議員はこの件に関して質問を立て、町長および担当課長から見解が示された。
まず安森議員は、嘉手納町北区再開発ビル建設について問う中で、町民からの協働を強調した。この協議会の設立後、関係者が真剣に地域の未来に思いを馳せている中、町のリーダーシップが必要であると述べた。この問いに対し、當山宏町長は、安全性と事業の必要性について国側からの確認がなされていることを言及したが、そのプロジェクトが進むことに対し多くの町民が不安を感じていることにも触れ、その不安を払拭することへの重要性を強調した。
台風6号の影響も議論の中で扱われた。金城利幸議員は、この台風の被害報告を求め、特に停電や断水の影響を受けた世帯数について詳細を聴くと、副町長からの答弁に依拠し、被害の甚大さが再確認された。
また、地域におけるPFAS(ペルフルオロアルキル物質)汚染問題も重要なテーマとして取り上げられた。町民保険課の伊波和美課長によると、土壌調査の結果は異常値を示さなかったが、嘉手納町内での影響についてが懸念されるとのこと。各方面からの注意喚起とともに、さらなる調査が行われる必要があるとされている。
最終的に、町役場の人事評価についての規程改正の要望や、町民の健康管理に関する懸念も話題に上るなど、議会では多角的な議論が繰り広げられた。町長は、自己の判断だけではなく、県や国の動向を注視しながら、町民の意見をしっかりと受け止めていく考えを改めて掲げた。
これらの議題に関し、町民の声をしっかりと反映させていく姿勢が求められている。課題解決の手段を模索する姿勢が議会内には根付いており、当町の今後の発展にとって重要な時期にあると言えそうである。