令和5年3月3日、嘉手納町議会は第22回定例会を開催し、複数の議案を審議した。特に重要な議案は、嘉手納町情報公開及び個人情報保護審査会条例の制定や、情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例である。
議案第56号は、嘉手納町情報公開及び個人情報保護審査会の新設を提案するもので、「改正個人情報保護法が施行され、これまでの制度を見直す必要がある」と金城悟総務課長は説明した。これにより、従来の審議会が廃止され、新審査会が設置されることが決定された。
次に、議案第78号、情報通信技術を活用した行政の推進に関する条例の制定が検討された。喜友名朝順企画財政課主幹は、「国はデジタル化を推進しており、これに対応するために新条例を制定する必要がある」と述べ、その重要性を強調した。
さらに、私債権の管理に関する議案第80号も採決され、町長の権限のもとに適正な債権管理を進めることが確認された。これは、町の財政運営の透明性を図るためだという。
その他にも、議案第59号から第67号までにわたる数多くの条例改正が進められた。特に家庭的保育事業に関する改正が注目され、安全管理の強化が目的とされている。金城博吉子ども家庭課長は、過去の痛ましい事故を受けて、バス送迎等に係る安全対策の強化を図ることが求められていると説明した。
この会議では、法律改正に基づいた条例改正が数多く扱われ、地域の安全や利便性の向上に寄与する内容となっていた。特に、子育てや教育に関する基準の明確化が進められたことは重要な一歩といえそうだ。