令和5年第2回東村議会臨時会が、3月2日に開催された。
会期は1日間に設定され、議案の審議が進められる中、村長の當山全伸氏が議案の提出が遅れたことを謝罪する場面も見られた。議案第2号として提案されたのは、令和4年度東村一般会計補正予算(第9号)であり、議案第3号は国民健康保険特別会計補正予算(第4号)である。これらの補正予算案は、現時点における事務事業費の過不足を補うことが目的とされている。
議案第2号においては、歳入歳出それぞれ28万8,000円を増額し、合計38億6,359万7,000円とする提案がなされている。歳出面では、社会福祉費としての28万8,000円の増額が主な内容である。特に、医療費の支払いが3月中旬までに必要とされ、そのための臨時会が開催された理由が説明された。
議案第3号についても、諸経費が約4,473万4,000円増額される見込みであり、これに伴う歳入の増加も見込まれている。歳入の大半は県や国からの支出金によるものとの説明がなされ、地域の健康保険財政を支える重要な位置づけであることが強調された。具体的には、国民健康保険税の収入が6万円の微増に抑えられた状況についても議論が交わされることとなった。
質疑応答では、議員の池原憲勇氏が臨時議会の開催頻度について疑問を呈し、急な臨時会の開催が続くことに懸念を示した。これに対して、福祉保健課長の平田尚樹氏は、予算管理の不足がその原因であることを認め、今後の改善に努める意向を述べた。また、さらに予算が頻繁に見直されている背景には、行政運営の柔軟性とその時々の必要に応じた対応が求められているとの説明があった。
本日の臨時会ではいずれの議案も全会一致で可決され、会議は順調に進行した。議長は最後に、整理を必要とする事項については議長に一任する旨の発言をし、会議は閉会された。議会の透明性や住民への情報共有が問われる中、今後もこのような臨時会が開催される可能性があり、引き続き注目を集めることとなる。