令和2年8月18日に北谷町議会臨時会が開催され、重要な議案が議決された。本会議では、桑江伊平地区の公園整備や電線の地中化、さらに北谷小学校の空調設備の復旧工事に関する契約が承認された。
まず、議案第44号では、桑江伊平地区に新たに健康遊具を中心とした公園を整備する契約が可決された。野国昌春町長は、この公園が広い世代の交流を図ることを目的としていると強調した。工事は株式会社海邦とともに進められ、請負金額は約1億1266万円となっている。公園には、健康器具や休憩所が設置される予定で、工事は来年3月まで続く見込みだ。
次に、議案第45号では美浜地区における電線地中化工事の請負契約が承認された。土木課の松田健一課長は、この工事が地域の防災と景観向上に寄与することを述べた。請負金額は約8555万円であり、工期は令和3年2月26日までとなっている。議員たちは、工事の進捗状況や交通への影響を懸念する声を上げていた。
議案第46号においては、北谷小学校の空調機能復旧工事が議決された。この工事は1億3015万円で、95%は防衛施設周辺の補助金で賄われるとされ、教育部の玉那覇修部長がその詳細を明らかにした。仲地泰夫議員からは、故障した機器の数や授業への影響を懸念する質疑が寄せられた。教育現場での安全対策についても議論が交わされ、衛生面での工夫が求められている。
さらに、米軍嘉手納基地からの部品落下事故に対する抗議議決と意見書も提出された。照屋正治議員は、事故の発生後10時間後に情報提供があったことを問題視し、事故の迅速な情報共有と再発防止策を求める決議を説明した。議員たちは、基地周辺住民の安全を守る立場から、強い意見を申し述べた。
この臨時会では町民の生活に影響を及ぼす数々の議案が承認され、今後の実施が注目される。議会の決定は、住民の安全や快適な生活環境の向上に寄与することが期待されている。