令和5年6月16日、北谷町議会の定例会が開催され、主にヤングケアラー支援について質問が活発に行われた。特に新垣千秋議員は、沖縄県で実施されたヤングケアラーに関する実態調査の結果を元に、町での支援や施策の必要性を強調した。
新垣議員によると、調査対象の中で約7,450人がヤングケアラーであると推定され、その多くが家庭内での責任を抱えることから学業や生活に悪影響を及ぼしている。特に支援の認知度が低く、相談を躊躇している児童生徒が多かった。
これに対して、与儀司住民福祉部長は、今年度の調査結果を踏まえた支援体制の強化を誓い、教員向けの周知を図る必要性を述べた。また、学校との連携を強化し、ヤングケアラーの状況に気づいて支援につなげることが期待されている。この問題に対する町としての取り組みが進むことが求められる。
また、個人情報漏えいの問題についても議論が展開された。渡久地政志町長は、最近の漏えい事案に謝罪し、情報管理の徹底を約束。個人情報漏えい防止の取り組みを全庁的に進め、職員への研修を強化する意向を示した。
さらには、北谷町無電柱化推進計画についても話題となり、田仲康児建設経済部長が進捗を説明。現行の計画における美浜地区の無電柱化整備事業が進行中で、今後数年の工事を通じて全体の整備を目指す意向が示された。特に、防災性向上や歩行空間の確保に寄与することが期待されている。
さらなる課題としては、町道上樋川6、7、8号線の転回広場と避難道路についても言及され、与儀司住民福祉部長がその進捗について報告した。過去の開発事業者の倒産に起因している問題に対し、地域住民からの協力を得つつ対応を進めていくことが確認された。