令和３年３月１７日、北谷町議会定例会において、様々な議題が取り上げられた。
特に注目されたのは、新型コロナウイルスワクチン接種に関する議論である。野国昌春町長は、ワクチンが町民の発症や重症化リスクを低減する施策であると強調。その上で医療機関との連携を深め、本町の接種体制を確立する旨を述べた。その中で、接種スケジュールや接種会場の選定について詳細に説明した。
「町内の医療機関と協力し、集団接種も実施予定です。ワクチン接種は非常に重要で、多くの方に受けていただく必要があります」と述べる町長に対して、議員たちもその重要性を認識し、速やかな準備の重要性を指摘した。
また、宮里廣議員からはコミュニティバスについての質問が挙げられた。高齢者を含む交通弱者に対する移動手段の確保が求められており、「バス停留所を含む利便性向上のための取り組みが重要である」と強調した。岸本満総務部長は、住民の意見を基に停留所の新設や移設について検討を進めていると答えた。
一方で、北谷町プレミアム商品券の発行が新型コロナウイルスの影響下における経済活性化策として進められた。この事業は、地域の飲食店や小売店を支援し、町内消費の促進に寄与することを目的としている。その中で、商品券の発行総額と取扱い店舗数、再募集の可能性についても具体的な数字をもって説明した。特に、商品券が完売したという報告は結果として町民に支持された証となっている。
さらに、松食い虫被害に関して、安定的な管理と防除が今後の重要な課題であるとされ、地域病害虫の防除に向けた具体的な対策が検討されていると伝えられた。特に、平和の塔に関連する松の保護について、既に薬剤注入などの防除策が講じられていると報告された。
最後に、南風原町へのさまざまな事業への参加を呼びかける声もあり、町民が一丸となって感染症対策と地域活性化に取り組む姿勢が見受けられた。議論の中で、地域の特色を生かした持続可能な施策が重要であることも共通の認識となり、今後の方針に活かされていくことが期待されている。