令和2年10月22日、北谷町議会は臨時会を開催し、令和2年度一般会計補正予算(第6号)、および財産の取得に関する議案を審議した。
議会は仲栄真惠美子副議長が議長の職務を行い、出席議員による活発な質疑応答が展開された。特に補正予算に関する議論が集中しており、各議員から具体的な支援内容や実施の背景に関する質問が相次いだ。
野国昌春町長は、補正予算の主な内容として、ひとり親家庭等への臨時特別給付金支給事業と在住高校生世代への一時給付金支給事業について説明した。この支給事業は、新型コロナウイルスの影響を受けた多くの世帯への支援を目的としており、支給額は各世帯に5万円、児童2人目以降は3万円の加算が行われる。支給予定世帯数は520世帯、児童820名が見込まれている。
また、一般会計補正予算には、教育環境を向上させるためのGIGAスクール構想に基づいたタブレット端末の整備が盛り込まれている。玉那覇修教育部長によれば、このタブレットは一人一台の配布を目指し、子どもたちの学びを支援するものとのこと。予算は約2億1千700万円が計上され、これにより情報通信機器の普及が進む予定だ。
新垣千秋議員からは、補正予算の細部についての質疑があり、特に支給対象者の拡大や支給方法について確認が行われた。また、インフルエンザ予防接種の費用助成についても質問があり、保健衛生課長は対象者や助成額を具体的に説明した。妊婦や生後6か月から小学校2年生までの子どもが対象で、およそ300名が見込まれている。
続いて、仲地泰夫議員が財産の取得に関する議案について質疑し、議案の詳細に関してさまざまな情報を引き出した。特にタブレット型パソコンの購入については、教育の質を向上させるための重要な投資であるとし、適切な研修体制の整備や利用方法の周知が必要であると強調した。また、新型コロナウイルスの影響で教育環境が変化している中で、迅速な対応が求められるとした。
最後に、議案は議決され、一般会計補正予算および財産の取得に関する議案は無事可決された。今回の臨時会を通じ、緊急性が求められる支援策の可決がなされ、地域住民への支援が一歩前進することが期待されている。