令和2年第500回北谷町議会臨時会が開催された。主な議題は、米軍嘉手納基地内で発生した危険物取扱施設の火災に関連する抗議決議と意見書の提出だった。
議長の亀谷長久氏は、会期を本日1日間とすることを確認した後、まず米軍嘉手納基地内における危険物取扱施設火災に対する抗議決議が討議された。提出を行った照屋正治議員は、火災が発生した背景について説明した。その中で、火災は6月22日に発生したことを挙げ、基地周辺自治体への情報提供が遅れたことに強い懸念を示した。
特に、火災から10時間後に情報が提供されたことは「誠に遺憾」とし、地域住民への影響を考えると看過できないと強調した。照屋議員は、火災の原因究明や再発防止策の実施、迅速な情報提供体制の構築を求める決議を提出した。
また、同様の趣旨の意見書も提出され、照屋議員は火災に関する正確な情報提供の重要性を繰り返し訴えた。この意見書では、火災の詳細な調査を行い、議会として要請することが決議された。議長によると、抗議決議と意見書は全会一致で可決され、今後関係機関に手交または郵送される予定である。
本日の会議では、他に質疑が無く、採決は賛成者全員の起立で確認。亀谷議長は、全ての議題を終了とし、会議を閉じる旨を宣言した。臨時会は10時14分に閉会した。今後の要請行動についても、議長と基地対策特別委員会が中心となって取り組むことが決まった。