令和元年9月26日に開催された北谷町議会の定例会では、複数の重要な議題が取り上げられた。
特に注目されたのは、食品ロス削減に向けた本町の取り組みである。仲地泰夫議員(北谷町議会)は、国会で成立した食品ロス削減推進法を受けての本町の具体的な対策について質問を行った。質問では、小・中学校の給食残量調査の結果を基にした啓発活動や、町民への教育について意見が交わされた。
教育長の津嘉山信行氏は、子供たちへの啓発として「食品ロス削減の日」や、様々な周知活動を実施していると語った。さらに、災害時用備蓄品の有効活用にも言及し、賞味期限が近づいた食品を訓練や地域活動で活用する方針を示した。
次に提起された問題は、桑江・伊平地域における防犯・安全対策である。仲地議員は、最近の不審者による事件について言及し、地域住民の安心・安全を確保するための対応策を求めた。野国昌春町長は、地域の防犯組織の強化および行政と住民の連携強化が必要と述べ、防犯灯の設置状況についても改善の必要性を認めた。特に、暗い場所での防犯灯設置を進める考えが示された。
さらに、教育に関連した働き方改革についても審議された。仲地議員は、教員の長時間労働が問題視される中、特に中学校における残業時間の増加について憂慮し、国の予算を活用した部活動指導員の配置提案を行った。教育長は、より働きやすい環境の実現を目指し、今後の施策を計画していく意向を示した。
最後に、不登校問題についての取り組みも取り上げられ、学校現場では登校しない子供たちへの支援が強調された。過去の例をもとに、未然防止対策の重要性が提起され、相談員による家庭訪問支援が行われていることが確認された。
これらの議題を通じて、議会の場で議論された内容は地域における重要課題に関し、今後の施策に反映されることが期待されている。