令和2年第498回北谷町議会臨時会が、5月27日に開催された。議会では、米軍人・軍属による強盗事件に対し強く抗議する決議がなされる一方で、国民健康保険制度の改正に関する議案も承認された。
特に注目すべきは、米軍人による強盗事件に関する抗議決議であった。照屋正治議員は、この事件が新型コロナウイルスの影響で厳重な外出禁止がなされている期間に起きたことに対する憤りを示した。その後、提出された抗議決議には、被害者への謝罪と補償、被疑者の厳正な処罰、再発防止のための協力ワーキングチームの設立、日米地位協定の見直しに向けた要請などが盛り込まれた。
この抗議決議は全会一致で可決され、議員たちの強い意志が示された。経済的な影響が続く中、町民の生活を守るための施策も進められている。議案第29号、国民健康保険条例の改正案について、野国昌春町長は新型コロナウイルス感染症に感染した被用者に対する傷病手当金の支給を行うことが必要であり、国が特例的に財政支援を行う決定をもとに改正を進める方針を示した。
さらに、令和2年度の補正予算においては、経済支援が新型コロナウイルスによって影響を受けた事業者や事業継続の一助となるような取り組みが含まれている。議案第31号では新型コロナウイルス感染症の影響で売上が減少した事業者への支援金が計上され、対象事業者に向けた緊急支援の姿勢が明確になっている。
今後も町は、町民の生活を守るための施策を講じるとともに、米軍基地の問題については引き続き積極的に取り組む姿勢を示している。