令和元年第488回北谷町議会定例会では、町の重要な課題が議論された。特に、水道水の汚染や子育て支援が注目されている。
議員からの質疑に対し、町長の野国昌春氏は、水質汚染について本町は県企業局により管理されていると説明した。市民の健康を守るため、県の基準を参考にしながら供給しているとはいえ、有機フッ素化合物(PFOSやPFOA)の影響が懸念されていることから、さらなる調査が必要とされている。
町内の水源からは過去数年間で高濃度の汚染物質が検出されており、特に2016年以降、周辺の河川での調査が行われているという。現在、町民の健康確保に向け、国や県への要請も行われていることが強調された。川崎市で発生した事件などを踏まえ、児童の登下校安全確保のためにパトロールが強化されることも述べられた。
また、子ども・子育て支援法の改正により、年齢や条件に応じた無償化が進められる。これに伴い、保育士の確保が求められ、保育ニーズの増加が予想されることから、具体的な対策が急務とされている。特に認可外保育施設への影響については、質の確保が求められており、議員からも懸念の声があがった。
さらに、地域での安全性を高める観点から、女性の活動拠点や公共施設の整備についても議論された。利用率向上のために、既存の施設の有効活用や新たな施設の設置を検討し、地域社会の活性化を目指す方針が提示された。冒頭で言及された有機フッ素化合物の問題は、長期的な対策が求められることが再確認された。
このように、北谷町議会では、さまざまな課題に対して前向きな議論が行われているが、実行可能な具体策が求められる局面である。