北谷町の令和2年第508回議会定例会が開催され、新垣千秋議員が一般質問を行った。
彼女は、町民から寄せられた感謝の声として、一人親家庭等臨時特別給付金や、在住高校生世代への一時給付金について言及し、町の独自支援策が町民の生活を支えているとの認識を示した。
その後、北谷町地球温暖化防止実行計画について質問を重ねた。新垣議員は、温室効果ガス排出量削減の目標を平成26年度比で6%とする計画について、進捗状況や効果測定を尋ねた。
知念喜忠住民福祉部長は、各公共施設での冷房使用管理やLED照明への切り替え、さらには、今年度の二酸化炭素排出量が7.65%削減されたと述べた。また、家庭でできる温暖化対策の具体的な取り組みとして10項目を提示し、町民の協力を求めた。
次に、フードドライブに関する質問を行った。具体的にはうるま市など他の市町の活動に触れ、本町でも同様の取り組みを提案。野国昌春町長は、既に北谷町社会福祉協議会によるフードバンク事業があることを強調し、地域の福祉活動を促進する役割を担うとの姿勢を示した。
防災に関しても詳細な質問が行われ、台風時の避難所運営や地域ごとの避難マップの見直しについて議論された。防災マップの更新は必要とされており、台風、地震、津波などの訓練の実施状況も改めて確認された。
また、博物館の建設についても質問があり、地域文化の発信拠点としての役割を強調し、進捗状況を確認した。古謝哲郎文化課長は、伊礼原遺跡と連携し、地域の歴史や文化を未来に繋ぐ重要な施策であると再確認した。
最後に、第六次北谷町総合計画と東部住環境整備事業について、田場健儀議員が質問を行い、東部地域における住環境改善や道路整備の計画が語られた。野国町長は地域への愛着を重視しつつ、住民の声を聞きながら、今後の整備を進めていく意向を示した。
この議会では、地域住民の意見を尊重し、実効性のある施策の推進が求められていることが浮き彫りとなった。