令和4年4月21日、北谷町議会の臨時会が開かれ、数件の重要な議題が審議された。
特に、米海兵隊員による窃盗事件に対する抗議決議が中心テーマとなった。照屋正治議員は、「本町美浜の衣料品店で、米海兵隊員が窃盗を行った事例に対し、強い憤りを禁じ得ない」と述べ、同事案に対する抗議決議を提案した。この提案は賛成者の賛同を得て、採決にかけられ、全員起立で可決された。
続いて、発議第6号として、米海兵隊員による窃盗に関する意見書も発表された。議会では、日米両政府に対して、再発防止策および厳格な処罰を求める内容が含まれている。その中で、「米軍人・軍属による事件再発に対する根本的解決が必要である」との意見が強調された。これも全会一致で承認された。
訓練関連議題も議論の焦点となった。発議第7号では、米軍嘉手納基地が行ったHH60救難ヘリによる捜索救助訓練が事前通知なしに行われたことが問題視された。照屋議員は「訓練区域の認識や通告がなかったことは、地域住民の安全を脅かすものだ」と指摘。この内容も議会での議論の後、可決された。
同様に、発議第9号では米軍の外来機飛来に関する抗議決議と意見書が提出された。照屋議員は「外来機の飛来は沖縄の負担軽減に反している」とし、地域に与える影響を懸念した。議会でもこれらの議題は一致して可決され、厳重な抗議が関係機関に行われることが確認された。
最後に数件の条例改正も議題に上がり、特に北谷町税条例の改正や国民健康保険税条例の改正が議論され、全ての改正案が承認された。これにより、北谷町における税制の見直しが進むこととなる。