令和2年7月22日、北谷町議会において、臨時会が開催され、様々な議案が審議されました。
注目される議題の一つは、令和2年度北谷町一般会計補正予算(第4号)です。
まず、この補正予算では歳入の増加に伴い、一般会計において約2億4千400万円の増額を行い、総額は約190億3千200万円に達しました。
野国昌春町長は「歳入として、新型コロナ関連の補助金を中心に多くの施策が新規計上されている」と報告しました。これに対し、岸本満総務部長が詳細な説明を行い、地域振興と住民支援に向けた具体的な施策が含まれていることを強調しました。
次いで、発議第15号と第16号「米軍の新型コロナウイルス感染者拡大に伴う基地外ホテル等の借上げ」に関する抗議決議および意見書も承認されました。
この提案は、高安克成議員が主導し、米軍によるホテル借上げのリスクを懸念する声が上がっていました。
高安議員は「部隊からの出入国時にPCR検査が行われていない現状では、感染の拡大を招く恐れがある」と訴え、議会の強い立場を求めました。
また、風評被害が観光業に及んでいることを指摘し、町民の命と未来が脅かされる危険性を強調しました。
一方で、賛成意見も寄せられています。喜友名盛充議員は「今回の措置は観光振興に大きな影響を及ぼすため、議会としてしっかり意見を示す必要がある」と述べ、万全な感染防止対策が求められると強調しました。
議会は今後も、基地問題や新型コロナウイルスの影響に対して一丸となって対応していく必要があるとされています。議員たちは、町民との信頼関係を築くために、透明性のある情報発信や議論を重視し、積極的な対応を続ける方針を示しました。
この臨時会での議論は、米軍基地関連の課題を抱える北谷町にとって、今後の対応に大きな影響を与えることが予想され、町民からの注目も集めることとなっています。