令和3年12月27日、北谷町議会の定例会が開催された。そこで、重要な議案が審議され、特に米軍に関する問題や自然環境への影響について広く議論が交わされた。
まず、発議第50号として、軽石の大量漂流・漂着に関する意見書が提出された。田場健儀議員は、「海底噴火から漂着した軽石が漁業や観光業に与える影響が懸念される」と強調し、沖縄県議会への支援要請を求めた。予想以上の影響がある中、全議員が賛成し意見書は可決された。
次に、米軍による道路交通法違反事件についての抗議決議が発議された。照屋正治議員は、最近相次いで発生した米軍関係者の酒気帯び運転により、地域住民に不安を与えると指摘し、「町民の生命と安全を守るためには、厳重な抗議が必要である」と述べた。こちらも全会一致で賛同を得た。
また、新型コロナウイルスの集団感染が在沖米軍基地で発生していることに関連し、抗議決議と意見書が提出された。照屋議員は、「米軍の任務遂行に伴う感染拡大が地元住民に及ぼす影響を考慮するべき」とし、地域の安全を優先するよう求めた。この件についても、議会全体の賛意が集まった。
さらに、北谷町の一般会計補正予算に関する審議も行われた。渡久地政志町長は、「新型コロナウイルス感染症の影響を受けた世帯に、1世帯当たり10万円の現金給付を提案する」と述べ、福祉の充実に向けた取り組みをアピールした。