令和4年第528回北谷町議会定例会が9月30日に開催され、様々な議題が審議された。
特に注目されたのは令和3年度北谷町一般会計歳入歳出決算認定に関する議案だ。渡久地政志町長は歳入総額が約188億800万円で、歳出総額が約174億4500万円、差引残高が約13億6300万円であることを説明した。昨年度と比べて、歳入が約13億200万円の減少、歳出も約15億3900万円の減少が見込まれている。
町長は主な事業として、美浜無電柱化整備や様々な新型コロナウイルス対策に関する施策を挙げた。町民や小規模事業者への支援事業が特に強調され、総額で46億円程が投入される計画であることが明かされた。特に消費喚起を促すためのプレミアム付商品券事業が注目されている。これによりもたらされる経済効果についても期待が寄せられている。
次に、令和3年度北谷町国民健康保険特別会計歳入歳出決算に対する質疑があり、歳入総額は約38億4300万円、歳出は約36億8300万円とのことだ。歳入の増加要因としては、沖縄県国民健康保険保険給付費等交付金の増杯が挙げられる。一方、収支差引額が大きく増えている傾向にあるため、経営側でも注意が必要であるとされる。
また、北谷町の後期高齢者医療特別会計も議題に上がり、歳入総額は約39億400万円、歳出総額は約39億100万円となっていることが報告され、全体的に健康保険の健全な運営が続いているとの説明があった。
水道事業会計では、収益的収入が約93億200万円、収益的支出が約81億8000万円となり、予定通りの水道事業収益が確保されているとされている。特に嘉手納基地からの水供給収益が安定している中で、経営戦略を更新し経営状況の把握に努めるとのことだ。
最後に、下水道事業会計においても収益的収入と支出が健全であることが報告された。一方で、今後の維持管理体制について議員からの質問もあり、事業の進展についての関心が高い様子が伺えた。議会は各部門からの詳細な報告を受けつつ、収支の動向を注視する方針を示している。全体として北谷町の財政は安定しているが、年々厳しい経済状況が継続していることから引き続き注意が必要である。