令和2年12月11日に北谷町議会は定例会を開催した。
この日は特に住宅問題や教育環境、また防災対策について活発な議論が行われた。
友利勉議員(7番)は、コロナ禍の影響で住民が苦しんでいる現状を挙げて、公営住宅の建設が急務であると指摘した。
彼は特に「住みここち良い街、住みたい街」といわれながら人口減少が続いているとし、その原因を問いただした。
「入居待機者が多い中で町の人口が減少している理由は何か」と質問し、住宅供給の必要性を強調した。
次に、学校教育についての議論に移り、友利勉議員はGIGAスクール構想の進捗について質問した。
具体的には、家庭のインターネット環境が整っていない家庭への支援体制や、モバイルルーターの貸与計画に関心を示した。
行政が進めている「ICT家庭環境調査」の結果と今後の取り組みについて、教育部長の玉那覇修氏が説明した。
町内の全小中学校で実施した調査では、89.9%の回答率が得られたことを報告した。
また、同議員は防災、防犯対策に関する発言も行い、特に県の高潮対策工事との連携が重要であることを指摘した。
この防災問題に対して、野国昌春町長は北前地区の冠水対策事業の実施について説明した。
具体的には、町道北前5号線に貯留施設を設け、排水ポンプを活用して冠水対策を進める考えを示した。
さらに、北谷城跡を活用したまちづくりについても注目が集まった。
友利議員は国史跡に指定される期待の声を上げ、その活用計画を確認したいと述べた。
町長は、この遺構を中心に文化教育や観光施設の整備を進める意気込みを示した。
「支持者の理解を得ながら、充実した施設を目指す」と力強い姿勢を語った。
この日の議事録には、各議員の熱心な質疑応答が記録され、町民の生活環境を段階的に改善するための方策が議論された。