令和3年第516回北谷町議会定例会が、6月17日に開催された。再開されている町立博物館整備事業やコミュニティバスの運行変更についての議論が行われた。
まず、町立博物館整備事業に関する質問が、大浜ヤス子議員から寄せられた。地域の歴史と文化を未来へと継承することを目的に、国指定史跡である伊礼原遺跡との連携が求められている。大浜議員は、「外構設計予算が0円で事業に影響がある」と指摘し、進捗状況について、野国昌春町長が「令和6年3月末の開館を目指している」と述べた。
次に、北谷町コミュニティバス(C-BUS)が、7月1日からデマンド交通に切り替わることに伴い、関係者が様々な説明を行った。岸本満総務部長は、「予約制で効率的な運行を目指している」と強調し、高齢者に配慮した運行形態であると説明した。また、大浜議員から、高齢者にとって利用しやすさを確保するため、予約が困難な場合の対応について懸念が示された。
コロナウイルス感染症対策についても議論があった。ワクチン接種の進捗が報告され、高齢者の接種が進められていることが伝えられた。大浜議員は、「急用や忘れで接種できなかった方への対応が気になる」と述べ、町長は、「キャンセル待ち登録で柔軟に対応している」と応じた。また、PCR検査の実施状況も話題に上がり、新型コロナ対策として町独自の検査費用補助事業が進められていることが報告された。
今後の課題として、博物館整備と関連する伊礼原遺跡整備、コミュニティバスの運行変更が挙げられた。特に、博物館の外構設計が遅れることにより、事業全般に影響を与える懸念が表明された。議論の結果、北谷町の観光資源としての発展や地域住民への情報提供など、さらなる努力が求められている。